虫歯でお悩みのみなさん、こんにちは!
『虫歯』と一口でいっても、痛い虫歯から痛みがない虫歯
治療が必要な虫歯、様子見の虫歯など
いろいろなものがあります
虫歯=治療が痛いからいやだ!
という悩みが、一番多いと思います
…が!!
虫歯で、お悩みの皆さんへ
元歯科助手のそぅもんが、伝えたいのは一言だけです
虫歯かな?と思った時点で、歯医者に行きましょう!!
それだけで、いろんな虫歯の悩みを一気に解決してくれますよ!
関連記事⇒【歯医者さん】他では聞けない!素朴な疑問、解決します!
ちなみに、今回のお話は
私がまだ歯医者さんに勤めていたころの
その医院(や患者さん)でのお話なので
参考程度にご覧くださいませ
虫歯になる仕組み
虫歯とは、お口の中の細菌が作る酸によって
歯が溶かされることです
お口の中には、お口に良い細菌と、悪い細菌が住んでいて
お口に悪い細菌の中の虫歯菌(ミュータンス菌)は
お口の中の糖分をエサにして
歯垢(プラーク)を住処にしながら、酸を出しています
その酸が原因で、歯が溶けてしまうことを『虫歯』といいます
ここで、重要なのはプラーク(細菌)です
プラーク(細菌)とは…
ご飯の食べカスではなく、お口の中の細菌のこと
✖ ごはんの食べカスが残っているから、虫歯になる
〇 歯磨きをしないで、プラーク(細菌)が残ってるから、虫歯になる
みなさん、このあたりはあやふやだと思います
虫歯かどうか判断する基準は、引っ掛かりがあるかどうかです
歯医者さんに行ったら、歯を器具でカリカリされますよね
それは、ちょっと虫歯っぽいけど、どうかな?
と調べているんです
(汚れがついていて、とっている場合もあります)
晴れて、引っ掛かりがあれば、『虫歯がありますね』と言われます
よく、お口の中と虫歯の関係を
『ミカン箱の中の腐ったミカン(no 金八)』と例えられます
ミカン箱のミカンはひとつが腐ってしまえば
他のミカンも次々に腐ってしまうように
虫歯があるといわれて、放置をしたままだと
他の歯も虫歯になっていきます
虫歯が見つかったら、周りの歯に影響が出る前に
早めに歯医者さんで治療をしましょう!!
虫歯になりやすい人の特徴
虫歯になりやすい人は
ホントに「また虫歯!?」ってくらい
虫歯になります(私もなりやすい人なので、何本も治療しています)
虫歯ができやすい人の特徴や
虫歯をできにくくする予防策をまとめてみました
☆ 甘いものが好き
虫歯菌は甘いものが大好物です
甘いものを控えたり、食べた後はうがいをして
お口の中に、糖分を残さないようにしましょう
☆ 歯磨きをおろそかにする
歯磨きをすることで、お口の中の悪い細菌も
一緒に流れていきます
歯磨きは、歯ブラシの毛先を使って優しい力で磨きましょう
☆ 間食を時間を決めずにだらだら食べる
ご飯を食べた後のお口の中は『酸性』になります
間食をだらだら食べることで
お口の中が常に『酸性』の状態になります
虫歯菌は酸性の時に、活発に動くので
お口の中をできるだけ『アルカリ性(平常)』に保ちましょう
☆ だ液が少ない
だ液が少ないと、細菌を洗い流してくれないほかに
お口のpHをアルカリ性に保てません
だ液が少ないかも?と思う方は、だ液を増やしましょう!
関連記事⇒【歯医者さん】あなたのだ液は大丈夫?-だ液の働きや効果について-
☆ 元々の歯の質が柔らかい
実は、歯の質ってみんなそれぞれ違うんです
歯が柔らかいほど(といっても、ぐにゃんぐにゃんの人はいないですよ)
虫歯になりやすいとされています
歯を虫歯の原因から守って、再石灰化をしてくれる
『フッ素』が入った歯磨き粉や
定期的に『フッ素』が入ったゲルなどを塗布してください
フッ素が入った歯磨き粉とゲルです
虫歯の進行と治療内容
虫歯の進行のお話の前に
歯の構造を説明します
歯の構造
※ このイラストは簡単に書いているため
エナメル質や血管は省いています
① 歯牙:歯のことです
② 神経:この神経というものが厄介で、痛みの元になります
③ 歯肉:歯ぐきのことです
④ 歯槽骨:歯を支えている骨です
虫歯には、この ②神経 が関係してきます
虫歯で痛いのも、治療中に痛いのも
神経を刺激するので、痛みを感じやすくなります
虫歯の進行と治療法
虫歯の大きさは大きく分けて、5段階あります
歯医者さんでは、虫歯のことを専門用語で
「カリエス(C)」と表現する歯医者さんが多いです
学生の頃、学校の歯科検診で「〇番、C」って言われた記憶はないですか?
それは、「ここの歯が虫歯ですよ」ということです
(歯には全部番号が付いています)
なので、虫歯の大きさも”C”を使って表します
C0:虫歯になりそう(そぅもんが付けたレベル:超初期)
上の方がちょっとだけ黒くなっている
虫歯になりそうな歯です
この程度であれば、フッ素などを塗って、様子見になります
治療法:フッ素塗布・様子見
C1:虫歯になり始め(以下同文:初期)
虫歯になり始めです
このくらいになると、引っ掛かりが顕著に出てきます
治療法:虫歯の部分を削って、詰め物(レジン)を詰める
C2:きわどい虫歯(中期)
だんだんと神経に近づいてきました
虫歯を削って、痛み止めの薬を詰めます
そのまま痛みが取れれば、C1と同じく、詰め物を詰めます
痛みが治まらなければ、C3と同じく神経をとる治療をします
神経をとった後は、歯の中に土台を立てて、金属のかぶせ物をします
治療法:虫歯を削って、痛み止めの薬を詰める
このくらいから、虫歯を削るときに痛みが出てくるため
麻酔を使っての治療をする場合がある
C3:神経抜かれるかも!(後期)
レントゲンをとってみて、虫歯が神経に達している状態です
神経に達していれば、麻酔をして、神経を抜いた治療を進められます
治療法:麻酔をして、神経を抜いて治療をします
神経を抜いた後は、土台を立てて、金属のかぶせ物をします
C4:歯を抜かれるかも!(最終段階)
虫歯で、元の歯がほとんど残ってなくて
歯の根っこが残っている状態です
ここまで虫歯が進行すると、虫歯が進みすぎて
痛みがない場合がありますが
周りの歯にも菌が繁殖してしまうので
痛みがなくても、歯医者さんで治療をしましょう!
治療法:麻酔をして、歯を抜きます
抜いた後は、周りの歯の状態によって
* インプラントをする
* ブリッジ(前後の歯の神経をとって、その歯とつながった金属のかぶせ物をする)
* 入れ歯を入れる
という選択肢になると思います
他の歯の状態や、骨の状態によりますが
将来を考えて、1番楽なのは『インプラント』だと思います!
まとめ:虫歯の予防法
実は『虫歯』と一口に言っても
これだけの段階や、治療法、予防法などがあるんです
2018年現在は、この治療法でも
数年後には、更に楽な治療法が開発されるかもしれません
医学の日々進歩しています
どんな虫歯の状態でも、痛みがない治療ができる日が来るといいですね
さて、今回お話した『虫歯』の予防法を
もう1度まとめておきます
もう痛くなりたくない方は
”予防”と”メンテナンス(歯のお掃除など)”が重要になります
(メンテナンスについては、後日まとめます)
自分ができる範囲で予防をしていきましょう!
<虫歯の予防法>
☆ 1本でも虫歯が見つかったら、早めに治療する
☆ 丁寧な歯磨きで、悪い菌をお口に停滞させない
☆ フッ素を定期的に塗布する
☆ 甘いものを控え、時間を決めて間食をする
☆ だ液をたくさん出し、お口を常に潤わせておく
最近、歯医者さんが増えたにも関わらず
予約がとれないほど患者んさんが多いなぁと思うのは
やっとみんなが歯医者に行かないと!という
☆ 緊急性に気付いたこと
☆ 口臭は治療できると広まってきたこと
☆ 歯の見た目にこだわりを持ち出したこと
関連記事⇒【歯医者さん】ホワイトニングって?メリットとデメリットは?
など、いろいろな理由があります
いつも多いし、痛いし、時間ないしと言って
歯医者に行くのをめんどくさがっていると
お口の中はすぐボロボロになります
歯医者さんに通って、お口の中を常にきれいにしておきましょう!
以上、そぅもんでした!
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