6月4日から6月10日は『歯の衛生週間』です
みなさん、歯磨きの正しい方法、知ってますか?
巷では毎食後3分間磨きましょう!
と言われていますが
医療が進んだ今
毎食後3分磨くのは”間違い”とされています
それはなぜでしょう?
<正しい歯磨きの仕方>について元歯科助手のそぅもんが
説明したいと思います!!
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※ここでの『正しい』とは
歯やお口の健康を守っていくという意味で使用しています
正しい歯磨きの仕方
この磨き方をマスターすれば
虫歯や口臭、知覚過敏などともさよならできるかも!?
正しい歯磨きの仕方も諸説あるので
これから話すことは
『いろんな方法の内のひとつ』
くらいに捉えてもらえるとありがたいです
① 歯磨きのタイミング
”毎食後”はNGです
朝、起きてすぐと
夜、寝る前がベストタイミングです
ごはんを食べたあと30分ほどは
お口の中が酸性(通常は中性)になります
酸性になると、歯が柔らかくなるので
酸性の時に歯を磨いてしまうと
歯が削れてしみやすくなってしまいます!
お口の中のばい菌は、夜寝ているときが一番増えやすいので
夜、寝る前に磨いて、お口の中の菌を一度リセットして
朝、起きてすぐ磨いて、夜の間に増えた菌をまたリセットしましょう!
朝起きて歯磨きをせずに、お水を飲んだり、朝ご飯を食べたりすると
夜の間に増えた菌も一緒に飲み込んでることになります
この”夜の間に増えた菌”はう〇こよりも菌は多いそうです!!
朝ご飯と一緒にう〇こを飲み込んでると思うと
朝、ご飯を食べる前に、歯を磨く気になりますよね!
② 歯を磨く時間
”3分”とは決めきれないと思います
”歯全体を磨ける”時間で、歯を磨いてください
『歯を磨く目的』って何でしょう?
食後さっぱりしたいから?
ごはんの食べカスが気になるから?
最近の『歯を磨く目的』は
”お口の中の菌を減らすこと”だと言われています
① 歯磨きのタイミングでお話ししたように
歯磨き自体は1日2回です
じゃぁ、ご飯の後はどうするの?
ということですが
歯磨きはしなくて大丈夫だと言われています
ごはんの食べカスというのは、今食べていたご飯ですよね
なので、お水で口をゆすいで
そのお水を飲み込んでしまっても問題はないので
食後はお水で口をすすぐ程度でOKです
上述したように、食後は歯が削れやすくなっているので
歯磨きはNGです
歯に詰まっているものをとる程度でOKです
朝、起きてすぐの歯磨きの目的は
「夜増えた菌を減らすこと」と「唾液を出すこと」なので
歯磨き粉は付けずに、歯ブラシを水で濡らして
そのまま磨いた方が効果が出やすいと思います
夜、寝る前の歯磨きも同様に
歯磨き粉は付けなくてもいいですが
気になる方は、ほんのちょっとの量を付けて磨くといいと思います
朝、水だけで磨くのはちょっと抵抗がある方にはこちら
唾液を促す効果があるといわれている歯磨き粉です
③ 歯の磨き方
自分の歯の磨き方って正しいと思いますか?
ちゃんと歯医者さんで習った方法(大昔に習った方法はだめですよ)で磨いていれば
問題はないと思いますが
歯磨きって独自の方法でやってる方多いんです
歯ブラシの握り方から、磨く強さ
磨く場所などなど
気を付けることはたくさんあるんです!
☆歯ブラシの握り方☆
みなさん、グーで握って持ってませんか?
正しい握り方は『えんぴつ持ち』だといわれています
えんぴつやペンを持つように歯ブラシを持ちます
その持ち方にすることによって
余計な力が歯ブラシにかかるのを防いでくれます
☆歯を磨く力加減☆
磨く力は、鏡を見ながら、歯ブラシの毛先を歯に当てて
横に動かしたときに、毛先が広がらないくらいの力が良いとされています
歯ブラシの毛先が広がるほど、強い力で磨いちゃうと
磨きたいところに毛先が当たらないし
歯も削れて、着色の原因になったり
冷たいものがしみたりしちゃいます
そして、歯ブラシの毛先がすぐに広がってしまうので
交換時期よりも早く換えなきゃいけなくなります
力を入れれば入れるほど
お口の中がきれいになると思ってる方がいると思いますが
この『えんぴつ持ち』で取れない汚れは
歯ブラシでは取れない汚れなので
歯医者さんに行って、専用の技術と機械でとってもらってくださいね
☆歯の磨き方☆
頬っぺた側、舌側、歯の間、噛む面、一番奥の歯の向こう側を磨いてください
基本的な動かし方は、歯2本分ずつ位動かしながら磨いてください
歯が重なって生えている部分は、歯ブラシを縦にして
重なっている部分にも毛先が届くように
歯ブラシの角度を変えながら磨いてみてください
それでもうまく磨けない時は
かかりつけの歯医者さんに「磨き方教えてください!」と言ったら
張り切って教えてくれると思いますよ!
あと、特に気を付けて磨いてもらいたいのは
「歯と歯ぐきの境目」です
みなさん、TVCFなどでよく聞く『プラーク(お口の中のばい菌)』は
歯と歯ぐきの境目に潜んでいます
この『プラーク』が歯ぐきの隙間に入り込んで
歯ぐきに炎症(腫れたり、出血したり)を起こして
『歯周病』になっちゃうので
優しーい力で、歯と歯ぐきの境目を磨いてあげてくださいね
強く磨いちゃうと、歯ぐきが削れて
歯がしみる原因になっちゃいますよ
って言っておきながらですが
”歯”だけじゃなく、優しーい力で歯ぐきも
軽くマッサージしてあげると、歯ぐきの血行もよくなります!
あくまで、やさーしく、やさーしく、です!
歯ぐきマッサージ用のジェルです
☆歯ブラシの選び方と交換時期☆
大量に売ってある歯ブラシの中から
自分に合った歯ブラシを選ぶのは至難の業ですよね
正しい歯ブラシの頭の大きさは
毛先部分が、自分の上前歯2本分の長さとされています
毛の硬さは、歯を磨くときの力加減が強い方は柔らかめを、
それ以外の方はふつうでいいと思います
お口にトラブル(歯ぐきが腫れてるなど)がある方は
柔らかめの毛先の方が、炎症部に当たってもいたくないと思います
歯ブラシの頭が大きいか、小さいかはその方の好みでいいと思います
ただ、親知らずが生えている方は
奥の方が狭くて磨きにくいと思うので
頭がさらに小さい歯ブラシで
親知らずのところだけ磨いてあげてもいいと思いますよ!
使いやすいポイントブラシです
歯ブラシの交換時期はよく「毛先が開いたら」と言われてますが
今は1ヶ月に1回交換するのがスタンダードになりつつあります
歯ブラシは目には見えませんが
使っているうちに毛先が摩耗して(削れて)丸くなってくるので
磨きたいところに当たりにくくなるのと
歯ブラシ自体にも菌が増えるので
交換ペースは月に1回が目安とされています
子どもの歯磨きの仕方
子どもがいるならだれでもぶち当たる壁
歯が生えてきたころの子どもの歯磨き!
子どもが歯磨きを嫌がる理由は
*磨く力が痛い
*抑えられて痛い
*お口の中を見るためにめくった唇で鼻がふさがって
息ができなくて苦しい
などの不快感から
嫌がってる場合が多いです
子どものお口の中は、固まったばい菌とかはまだいないので
歯ブラシの毛先が当たるかどうかくらいの力で
優しく磨いてあげてくださいね
「歯磨きって痛くない!」って思えたら
きっと歯磨きを好きになってくれると思いますよ!
あとちょっと余談として…
子どもが甘いものを食べた後は
お水で口をゆすがせてくださいね
ずっとお口が甘いままだと、虫歯さんが暴れだしますよ!
意外と知られていませんが
子どもの歯(乳歯)がひどい虫歯になると
そのあとその部分に生えてくる
大人の歯(永久歯)にも影響する可能性があります!!
お子さんの歯やお口の中の健康を守るのは
周りの大人たちの役目です!
お互い頑張りましょう!!
まとめ
正しい歯磨きの仕方、いかがでしたか?
ただ『歯磨き』というだけでも
これだけ奥が深いんです
これだけ語っといてなんですが…
話したいことはまだまだあります!
が、専門過ぎて伝わらないと思うので
今回はみなさんが身近に感じられるものを書いてみました!
6月4日から6月10日は『歯の衛生週間』なので
この機会にあなたの歯やお口の健康について
見直してみませんか?
おじいちゃん、おばあちゃんになっても
自分の歯で、大好きな美味しいものを食べれるお口に!!
を目指して頑張りましょう!!
以上、そぅもんでした!!
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